秋の鎌倉、源氏山古民家で聴く「平家物語」

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語りとジャズの魂のセッション! 源平合戦が、今、蘇る──

今年5月の公演で大反響を呼んだ演目を再び。鮮やかで臨場感溢れる圧倒的な金子あいの語りと、魂を揺さぶる須川崇志のジャズベースとのセッション! 旧郡上藩にあった江戸時代創建の合掌造りの民家を移築した鎌倉源氏山古民家。その見事な佇まいはまるで時が止まったよう…。解説・トークとともに、風情ある秋の鎌倉ならではの特別な「平家物語」をご堪能ください。

2022年10月26日(水)14:30開演(受付13:45〜)
鎌倉源氏山古民家WEST

┃章段┃

巻第九:坂落、敦盛最期
巻第十一:壇浦合戦、先帝身投
解説とポストトークがあります。(休憩含み約90分)

┃出演┃

金子あい(語り芝居)
須川崇志(コントラバス・チェロ)

協力:NPO法人古民家保存協会
企画・制作・主催:art unit ai+

┃料金┃完全予約制

4,500円(全席自由・税込)定員40名
完全予約制です。ご予約のない方はご入場いただけません。
 *未就学児の入場はご遠慮いただいております。

チケット取扱・お問合せ

◉art unit ai+ 
auaplus@gmail.com
090-1232-1363 (10:00~18:00)
*電話に出られない時は折り返しこちらからかけ直しいたします。

お名前・人数・電話番号・住所と紹介者名を書き添えてお申込みの上、代金をお申込み後1週間以内に下記口座へお振込み下さい。振込確認後に申込確定のご連絡を差し上げます。チケットは発行いたしません。購入後のキャンセルはできません。公演当日に受付で申込者のお名前をおっしゃって下さい。

振込先

郵便振込 ※振込手数料はお客様でご負担下さい。
[口座記号番号] 00100-7-695152
[口座名称] art unit ai+ (アートユニットアイプラス)

*ご来場の際は感染予防対策にご協力ください。ガイドラインに則り細心の注意を払って予防対策に努めます。
*行政機関等の方針により座席数、販売方法が変更になる場合がございます。
★感染症対策として、出演者への面会、お花を含めた差し入れはご遠慮くださいますよう、ご理解ご協力のほどよろしくお願い申し上げます。  

あらすじ

(原文・現代語訳をクリックすると別ページで開きます。)

<都落ちした平家は、讃岐国屋島で勢いを取り戻し、摂津国に戻っていた。一の谷を拠点に都へ再び戻りたい平家軍だが、寿永二年(1183)2月、平家が構えた生田森、一の谷の陣に、源範頼、義経軍が向かう>

「坂落」――義経軍が背後から攻めてきた  原文・現代語訳
敵の意表を突くのが源義経の戦法。義経軍は一の谷の後ろに回って、急峻な坂を馬で駆け下りる。突然響く鬨の声に、平家軍は汀に浮かぶ助け舟に我先にと逃げてゆき混乱する。

<故平清盛の弟、子、孫、甥……平家の公達が次々に討ち取られてゆく>

「敦盛最期」――熊谷直実が捕らえたのは美しい若武者  原文・現代語訳
助け舟に乗ろうと海に入った平敦盛は、熊谷直実の呼びかけに応えて引き返してきた。直実は自分の息子と同じ年ごろの敦盛をなんとかして助けたいと思うが、味方の源氏の軍勢が近づいてきたために、泣く泣く敦盛の頸を斬った。○涙無しでは聴けない人気の章段。敵を追い詰め手柄を立てることだけを追求してきた熊谷直実が、死を覚悟した敦盛の美しい姿に、心乱れる。

「小宰相身投」――生きることを拒み、亡き夫のあとを追う  原文・現代語訳
夫、平通盛の戦死の報せを聞いた小宰相は、「お腹の中にいる子どもが成長する姿を見るたびに夫を思い出してつらくなるだろう、将来、無理に再婚させられるのも耐えられない……」と乳母に告げて、真夜中に、屋島に向かう船から身を投げた。

<寿永三年(1184)義経は暴風の中、船を出して四国に上陸、屋島にいる平家を急襲する>

「那須与一」――若者は命がけで弓を射た  原文・現代語訳
一日の戦いが終わる夕刻、平家方から一艘の小舟が出てきた。舟の上には扇の的と一人の女房。義経は与一にその的を射ることを命じる。固辞するが聞き入れられず、与一は覚悟を決め的に向かう。○屋島合戦の名場面。与一は義経の無茶振りに応えられるのか!

「壇浦合戦」――戦いは今日が最後。名を惜しめ、命を惜しむな  原文・現代語訳
源平最後の戦いの地となった壇ノ浦。はじめは平家側が優勢かと思われたが、潮の流れが変わり、また義経が非戦闘員である船の漕ぎ手を襲わせたため、平家軍は操船できなくなり、敗北する。

「先帝身投」――浪の下にも都はございます  原文・現代語訳
二位の尼は三種の神器と安徳天皇を抱え海へ沈む。栄華を極めた平家一門が壇の浦で滅んだ。

830年前の源平の人々が目の前に立ち現れる。激動の時代に厳しい運命を見通しながら、必死で生き抜こうとした一人一人の物語。金子の語りと須川のベース・チェロの見事な即興演奏が、激しく、時に切なく、絡み合う。それは心震えるジャスのセッションそのもの!
先が見えない今だからこそ、「平家物語」の原文の美しさ、力強さ、リアルなドラマを「今を生きぬく力」として聴いてください。


その先の10年へ、古典を未来に。

2002年から平家物語を語り始めはや20年。2011年から現代的な音楽とのコラボで「平家物語〜語りと波紋音」「平家物語〜語りと弦で聴く」を上演して10年が経ちました。いまに通じる古典の面白さを伝えたい、そして、何よりも私自身が古典の魅力の虜になって無我夢中でやってきました。これまでに83公演、8000名以上の方にご覧いただくことができました。心より感謝申し上げます。今年5月にはこれまでの感謝を込めて、集大成となる公演を行います。ぜひ劇場に足をお運びください。
そして──その先の10年へ、古典を未来に。
平家物語がみなさまの人生を豊かに、生きる力となるよう、この先の10年もさらにこの活動に取り組んでいきたいと思っています。多くの方に楽しんでいただけるハイクオリティな舞台・映像作品を作ってまいります。夢は大きく、全国に!海外に!平家物語を聴いていただきたいと思っています。どうか一緒に作品を作ってくださいませんか。

ぜひ私たちの「平家物語」を応援してください。みなさまのサポートをお待ちしております。どうぞよろしくお願い申し上げます。

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口座名:art unit ai+
振込用紙の備考欄に「平家物語支援」、お名前、ご住所、お電話番号を必ずお書きくださいますようお願い申し上げます。
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「平家物語」舞台映像シリーズ

『平家物語〜語りと弦で聴く〜滅亡の焔』(AFF助成)73分
祇園精舎、奈良炎上、入道死去、抄文三種神器、千手前 2021.10.29@座・高円寺2で収録

『平家物語〜語りと弦で聴く〜俊寛(アートにエールを!東京プロジェクト助成)68分+アフタートーク
祇園精舎、鹿谷、赦文、足摺、有王、僧都死去 2020.11.13@座・高円寺2で収録


プロフィール

金子 あい(俳優・アーティスト)
東京藝術大学大学院環境造形デザイン修了。art unit ai+主宰。和洋を問わず現代劇から古典まで様々な舞台で活動。2011年より演出・主演をつとめる「平家物語」シリーズを波紋音の永田砂知子と全国で公演。2020年からは気鋭のジャズベーシスト須川崇志と「平家物語〜語りと弦で聴く」4K舞台映像シリーズを発表。圧倒的で鮮やかな語り芝居で古典を蘇らせる。その他に舞台「石牟礼道子 六道御前」「紫式部の気ままに源氏物語」、YouTube「おうちで読もう百人一首」シリーズ等を発表。主な出演作は「子午線の祀り」(第25回読売演劇大賞最優秀作品賞)「雁作・桜の森の満開の下」日生劇場「アリスのクラシックコンサート」「アラジンと魔法のランプ」等。能を喜多流粟谷明生に、新内節を鶴賀流第十一代家元鶴賀若狭掾(人間国宝)に師事。「平家物語」の朗読指導にも力を入れている。

須川崇志(Bass,Cello)
群馬県伊勢崎市出身。11歳の頃にチェロを弾き始め、18歳でジャズベースを始める。2006年、ボストンのバークリー音楽大学を卒業。その直後に移住したニューヨークでピアニスト菊地雅章氏に多大な影響を受ける。2009年に帰国後、辛島文雄トリオを経て日野皓正バンドのベーシストを6年間務める。現在は峰厚介カルテット、本田珠也トリオ、八木美知依トリオ他多くのグループに参加。数多くの国際ジャズフェスティバルに出演。近年は、Audi A5新車発表会での楽曲制作と演奏(2017)、岡本太郎記念館の企画展「日本の原影」のためのソロ楽曲制作 (2019)や、俳優の金子あいの舞台「平家物語」に即興演奏で参加。米津玄師「ゆめうつつ」、YUKI「泣かない女はいない」(2021) などレコーディング参加作品も多数。また2018年にデビューアルバム作品「Outgrowing」(レオ・ジェノヴェーゼ, トム・レイニー)を、2020, 21年に自身が主宰するピアノトリオ、Banksia Trio (林正樹, 石若駿)で「Time Remembered」,「Ancient Blue」全3作のリーダーアルバムをリリースしている。


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