義仲を追いかけて ~木曽編1日目 

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再構成してアップします

振り返れば3年前、コロナ騒動で自粛の嵐吹き荒れ、にっちもさっちも行かなくなって、金子の舞台を映像化するプロジェクトをスタート。意を決して、クラウドファンディングに挑戦したのでした。(きづくといつも”クラウド不安ディング”と変換してしまう筆者[のざわ]、”不安”の中での挑戦でしたが、ご支援くださったみなさま、ほんとうにありがとうございました)

そして、2024年7月23日(火)~25日(木)、座・高円寺の舞台で、新たな気持ちで「木曽義仲」を上演いたします。

金子あいが、2021年4月に木曽義仲ゆかりの地を訪ねてまわったレポート、クラウドファンディングの特設ページにアップしたものを、再構成してお届けします。お時間があるときに、読んでね。

義仲が少年時代を過ごした”木曽”

義仲の父は、源為義の次男、義賢(よしかた)。上野国多胡郡を本拠にしていましたが、甥の義平(よしひら)の襲撃をうけて戦死します[系図①]。そのとき、わずか二歳だった義仲[幼名 駒王丸]は、斉藤実盛に連れられて木曽に逃れ、中原兼遠に庇護されて、兼遠の子どもたち、樋口兼光、今井兼平、巴とともに、木曽で少年時代を過ごしました[系図②]。

系図1
系図2 「樋口」も「今井」も所領の地名です「木曽」もね。

旅のはじまりは木曽福島駅

旅のはじまりは木曽福島駅。2021年4月11日、これから少年時代の義仲が、樋口次郎兼光、今井四郎兼平、巴らと駆け回っていた場所を巡ります。

駅前の観光案内所に立ち寄り、木曽の観光パンフレットや地図をもらいました。
それぞれのお店の木の看板がとてもかわいい。

これは、さっそく衝動買いしたご当地Tシャツ。

お昼ご飯の時間です。駅からすこし歩いて着いたのは蕎麦の名店くるまや本店

上の写真の丸いお皿にのっているのは「すんき」。

塩は使わずカブ菜を乳酸菌発酵させた木曽地方独特の食べものです。酸っぱいけど体が欲してる感じがします。すっかり気に入って翌日お土産に買いました!

木曽の町をぶらぶらと

木曽川沿いの家々。崖屋造りというそうです。古い町並みや建物をみると、昔、建築をかじっていた金子の血が騒ぎます。数歩歩いては立ち止まり写真を撮り撮りしていたら、旅のコーディネートをしてくれた演出助手・伊奈山に「このままじゃ日が暮れる」と引きずられて歩く始末。

いくら時間があっても足りません。なんて素敵な町でしょう!木曽川は水が澄んでいてとても綺麗でした。

巴ちゃんポスト発見!

ということは・・・、あった!義仲くんポスト。

興禅寺

義仲くんポストから、さらに行くと、興禅寺。ここには義仲をはじめ木曽家代々の墓所があります。

義仲が植えたという、しだれ桜の二代目。時雨桜という名が付いています。花の終わりかけのときに訪れましたが、もう一週間早かったら満開でさらに美しかったことでしょう。

奥の墓所へ登って行くと、山頭火の碑があります。その後ろには巴松が。

さくら散り終へたるところ旭将軍の墓  種田山頭火

あさひ将軍と呼ばれた義仲の人生そのものですね。

下の写真中央に見えているのが義仲のお墓。

中山道の水場。江戸時代の旅人がここで一息ついたのでしょう。

木曽八景

車に乗って、木曽八景の一つ、寝覚めの床に向かいました。

これはなんと雄大な風景でしょう

大きな岩の間から見える川底はエメラルドグリーンに輝いています。

浦島太郎が、竜宮城からこの世に戻った後、この風景が気に入って晩年を過ごしたという伝説があるそうです。

心地よい開放感!

浦島堂の祠まで岩伝いに登ることができます。

次にむかったのは、これも木曾八景の一つ、小野の滝。

ここで旅の仲間を紹介しましょう。

左から、金子、栢野、伊奈山です。

⇒栢野は、この旅でもすてきな写真を撮ってくれました。そして、今回の木曾の旅をコーディネートしたのが伊奈山。舞台の演出助手にして、自他ともに認める義仲マニア。義仲のことで知らないことはないと言っても過言ではありません。

今夜のお宿へ

そろそろ日暮れ。今夜のお宿、ぬくもりの宿 駒の湯へと車を走らせます。

宿の周りにも桜が咲いていました。

地元でとれた材料を生かし、心を込めて作られた、センス抜群のモダンな料理と木曽の郷土料理の数々。本当に美味しくて、いやいや、びっくりいたしました!胃袋がもう一個あったらいいのに!!最高でした。

木曽の地酒でかんぱーい!

楽しみはまだありました。星空体験!

宿のご主人が、峠までマイクロバスを運転して連れて行ってくださいました。周りに明かりがひとつも無いので、空いっぱいに広がる星がそれはそれはきれいでした。

宿に帰って、冷えた身体を温泉で暖め、木曽の旅1日目の夜が更けていきます。

駒ノ湯温泉の玄関のランプ

以上、聞き書き・構成は野澤にゃんこ先生でした。明日は木曽馬に乗るよ!

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