

重要無形民俗文化財 八王子車人形 × 人間国宝 新内節浄瑠璃
江戸時代から伝わる、世界でも類を見ない「ろくろ車」を使った八王子人形と、江戸浄瑠璃の1つで粋な新内節の共演による滑稽物の代表作「東海道中膝栗毛」をご覧いただきます。弥次さん喜多さんの珍道中!世代を超えて楽しめる舞台です。ぜひ皆様お誘い合わせの上お越しください。
金子が進行役でお手伝いします!こんなすごい企画は滅多にありません〜〜!
入場無料 予約不要 当日直接会場へお越しください。
日時:2025年8月24日(日) 開場13:30/開演14:00(終演予定 16:10)
場所: 武蔵野市民文化会館 大ホール(武蔵野市中町3-9-11)
アクセス:JR三鷹駅北口より徒歩13分。もしくはバスで「市民文化会館入口」下車徒歩2分。 JR吉祥寺駅北口よりバスで「市民文化会館前」下車徒歩1分 。
お問合せ:武蔵野市民芸術文化協会事務局
0422-60-1856(火・金 9 時~16 時)
<プログラム>
第1部
・三番叟
・八王子車人形の魅力
・車人形体験
舞踊「八百屋のお七」
新内節浄瑠璃 鶴賀 伊勢吉
三味線 鶴賀 鶴二郎
上調子 鶴賀 伊勢一郎
第2部
・新内節浄瑠璃の魅力
「東海道中膝栗毛」赤坂並木~卵塔場
車人形 西川古柳座
新内節浄瑠璃 鶴賀 若狭掾(人間国宝)
三味線 鶴賀 伊勢吉
上調子 鶴賀 伊勢一郎
<八王子車人形とは>
「ろくろ車」という、前に2個、後ろに1個の車輪がついた箱形の車に腰掛けて、一人の人形遣いが一体の人形を繰る特殊な一人 遣いの人形芝居で、江戸時代末の文政8年(1825)に、現在の埼玉県飯能市に生まれた初代西川古柳(山岸柳吉)によって考案 された。人形が舞台に直接足をつけて演技が出来るため、独自の躍動感が生まれますが、このような構造は世界でも類がない と言われている。 八王子車人形は、伝統的な説経浄瑠璃や義太夫節、江戸の新内節浄瑠璃の語りとともに演じられるほか、様々 なアーティストとの共演も盛んに行っている。海外招聘も多く、ウニマ(国際人形劇連盟)の招待では旧ソビエト・ベルギー・イ ンド・フランスなどの国際大会で公演。そのほかアメリカ建国 200 年祭公演を皮切りにヨーロッパ、アジア、中東、中南米、南米 と 4 0か国以上で上演し、毎年公演を行っている 。令和4年(2022)には八王子市では初めての重要無形民俗文化財に指定された。
<新内節とは>
新内節の始祖、初代鶴賀若狭掾は他の豊後節系浄瑠璃とは違い江戸三座には出演せず、座敷浄瑠璃、素浄瑠璃(すじょうるり)として、他の芸能とは提携せずに発展し、多くの作品を残しました。現代での天才シンガーソングライターです(蘭蝶・明烏夢泡雪・伊太八等)。その門下から盲人の鶴賀新内が現れ、彼の鼻に抜ける美声の新内に人気を得て大当たり。いつの間にか鶴賀節は新内節と言われるようになりました。新内節は、素語りの自由な語り物としてもっぱら遊里を中心に定着し、いっそう官能的、情緒的な語り口となり、庶民から愛される身近な音楽となったのです。今日に伝わる新内はさらに洗練されて高低の旋律が変化に富み、語り口は嫋嫋(じょうじょう)として哀調切々と繊細にまた大胆に聞く人の心に訴えます。このような物悲しい雰囲気をもつ新内は心中の美学といわれ、心中を美しく謳いあげているとも云われますが、世話物、段物などさまざまな物語の演目があります。三味線は他の流派にはない特有の美しさを奏で、本手(ほんで)と上調子(うわじょうし)の二挺が織り成す繊細で優雅で微妙な音色は切々と心に響きます。